歳はとりましたが

 日本旅の疲れで散々歳のことで文句を言ってしまいました。

確かに、体力、気力は落ちています。長旅がこんなに辛いと感じたことはありませんでした。

でも、今もし若い頃に戻りたいかと聞かれると、そう思うことは私はありません。

この質問って大人になると友達同士で話したりすると思うのですが、何歳に戻りたいという質問。私は大人になってから一度もあの頃に戻りたいと思ったことはなくて。

若い頃が苦労ばかりだったせいもありますが、今、歳をとってよかったなあと思うことはたくさんあります。

一番は、何より経済面です。

仕事はやることが多いのと、プレッシャーでストレスいっぱいではありますが、働くのに大事なのは人だと思っていて、今は周りの人に恵まれています。

収入はありがたいことに生活できるのには十分いただいています。今住んでいる家の家賃はきちんと払え、車の維持費も出せる。何より、ワンちゃんを飼うという余裕があります。

ちょっと前まで、この生活はあり得ませんでした。毎月、きっちり収支を記録して、とにかく節約に努めていました。こども二人を一人で育て、誰にも相談もできないなか、なんとか子供達を育ててと頑張っていたけど、それでも夏が来て、新学期を迎えるたびに、どうやって新学期を迎えるか、悩みに悩んだものです。

アメリカ、公立は高校まで無料とは言え、新学期には様々な金額がかかります。一番大きいのは当時はテキスト代。今はオンラインなのかな。その分、iPadやラップトップ代でしょうか。

夏は、学校はお休み。働く親は一日中預けることのできるサマーキャンプを探し、中学生からはお泊まりキャンプも探し、どうやってお金を工面するか、貯金を取り崩していく日々。

今、息子たち二人は育ち、放っておいてもいい年齢です。

二人ともまだ大学生なので学費がかかりますが、それは貯金してきたので、お財布が痛む負担ではありません。

自分にもジムに行ったり、小旅行したりのお金をかけることは難なくできます。

昔は、お友達にお食事に誘われるのも恐怖なくらい、キツキツで外食はできず、一生懸命節約するしかなかった。今の私は、１ヶ月の食費は、結構適当な予算しかなく、あまり外食に制限もかけていません。これが気持ち的に本当に余裕が出てきて、ありがたい。

子供の頃も含め、若い頃のあの苦しさには戻りたくないのです。

もちろん、後悔とか、ああすればその苦しい結婚はしなかったのにとか、そんな気持ちになることはあるし、やりたかったことを我慢した子供時代に戻って、もう一回大好きだったスポーツや習い事がやりたいと思うこともありますが、それも含めての自分の人生なので。

やりたかったことは、大人になっても出来るし。もちろんオリンピックを目指すことはもう不可能ですが、若い頃に戻ったところでオリンピックに出れたかは甚だ疑問です。

ということで、今が一番いいかも。

W君もそう思ってくれると嬉しいです。