泣きそう
私は筋金入りのスピードスケートファン。子供の頃から父の影響でスケートは身近なスポーツでした。オリンピックはもう力入れて見てしまうし、今は次男が真剣にやっているので、ボランティアとして常に関わっています。
今週は、日本では距離別選手権。アメリカは、秋のワールドカップ選考会でした。
日本での話題は、小平奈緒さんの引退です。
彼女は、オリンピックで引退するのが今までは普通だったのに、当たり前のことはせず、あえてこの開幕戦で引退をしました。それは、応援してくれてくれた地元長野、日本のファンの前で最後のレースを飾りたかったからです。この彼女の決断がどれだけ大変なことかは、このスポーツに関わっている人間なら身にしみて感じます。スケートとは、通常シーズン開幕が9月で、最初のメジャーなレースは10月下旬。ちょうど今週。これは野球で言うなら、今開幕戦があって、そこで引退するようなもの。開幕戦に来るまでは、自主トレがあり、春のキャンプがあります。スケートも同じで、小平さんはオリンピックの後も体づくりに日々頑張っていたはず。夏のトレーニングをしっかりやらないと、10月に結果を出すのは不可能。ナショナルレベルだと、4月下旬か遅くとも5月にはキャンプ入りのはずです。
そこを乗り越えて、この10月の開幕戦で優勝しての引退。アメリカなので、見られるかなと思ったら、結構Twitterにもビデオが上がっていて、見ることができました。彼女の影での努力を考えたら見ていて涙が出ました。
そしてもう一つ、今日別の件です。これは私事なのですが、アメリカの選考会がソルトレイクシティでありました。
本来なら、次男がそこにいるはずなのです。彼のお友達は、みんな今週このレースに参加しています。次男が行けなかったのは、5月の手術以来、回復していないからです。
これは、手術を決めた時には想像もできなかった事。2、3ヶ月のリハビリで元に戻って、トレーニングにも復帰しているはずでした。それがもう10月。当然この大会に出られるレベルではなく、諦めました。今は、私も辛いですが、本人も相当辛いと思います。それでもティーンなので、うまく会話にもならず、お互いにどうしていいのかわからない状態。
それが、今日、アメリカの選考会のライブストリームで解説をしていたUSスピードスケートの人が、ライブ中に次男の名前を出して、素晴らしいスケーターだからと言ってくれたのです。
何気ない一言だったとは思うのですが、このコメントしてくれた人は、次男も私も今辛い気持ちでいることを知っています。聞いていていろんな感情が込み上げてきて、一人で涙してしまいました。
スケートのことは色々と辛くて、人に言えないこともたくさん。次男を信じるしかないのですが、一気に思いが溢れてきたというか、私もサポートしようと頑張り続けてきたので、たった一言に救われた思いです。
次男が将来どうなるのか、今は全く見えません。本人次第だし、もういい年なので、親としてはどうしようもできず、とにかくコーチを信じ、次男を信じるしかないと言い聞かせています。
それでも、私自身、どっぷりこのスポーツにハマってしまっているので、次男がスケートしようがしまいが、地元のクラブでは初心者のコーチと、大会の審判もレベル高い大会でやっていて、それも気が重くなっている原因の一つ。自分が関わっているのは、楽しくてやっているし、友達もスケートを通じているので、文句はありません。気が重いのは、やっぱり次男がそこにいないことと、私が行けば、あれ、息子君はどうしてる?と聞かれてしまうから。狭い世界なので心配してくれているのはありがたいとはいえ、正直うまく返事をどうしていいのかわからないのです。
これも、日本に行こうと思った理由の一つです。少し次男から、そしてスケートから距離を置いて見て、また新たな気持ちで、親として、どうサポートできるのかを考え直してみたいと思っています。
さて、アメリカの大会結果ですが、次男と同じリンクで滑っているお友達が、なんと世界ジュニア記録を更新して2つの距離で優勝。まだ18歳。一ファンとしては、今年のワールドカップシーズンは目が離せなくなりそうです。
今日は、色々気持ちがあって、ブラ君がいないことがまた思うのしかかってきてしまいましたが、一人散歩で気持ちを落ち着かせています。
一気に秋らしい景色です。
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