わかってはいても

 シェルターからやってきた愛犬ブラ君との生活も早くも1ヶ月を迎えました。その間、順調なんかでは全然なく、毎日悪戦苦闘です。毎日というと大袈裟ですね、心配は毎日ですが、3日に一度くらい辛い日が来るという感じでしょうか。

うちに来たブラ君は、もう私にも息子にもすっかり慣れてリラックスしています。問題はしつけとお留守番。先日は、とうとう私に噛みつくということがあり、かなりショックで、またしてもブラ君を育てていくのは無理なんじゃないかと思ってしまいました。

とにかく色々調べて見ても、1ヶ月じゃあ諦めては行けないということなので、元々アダプトした時に心に決めたことをもう一度自分に言い聞かせ、なんとか持ち堪えています。

シェルターから来ている保護犬は、過去のことはわからないし、環境が変わることによってストレスもかかりとにかく時間がかかるということで、長丁場になるということは理解していました。そのはずですが、実際にやってみると、そのあまりのチャレンジに気が遠くなり、このまま一生これが続いたらどうしようと、先の先まで考えてしまいます。

ブラ君は、保護犬ですが、元々はちゃんと飼われていて、前の飼い主が理由は分かりませんが、飼いきれずにシェルターに連れてきたという事情です。シェルターが公開してくれたかぎりでは、警戒心が強く知らない人に吠えるという問題のみ。噛むということは、私はシェルターで、そいういうことはないのか聞いたのですが、シェルターは噛む問題は一言も触れず。うちに連れてきてからトレーナーさんがおそらくそれが問題で保護になったんじゃないかと言って初めて気がついたという次第。うちに来て3日でグルーマーさんを噛み、その後の様子からも、やっぱりこの子は噛むんだなということに徐々に気がつき、私を噛んだ時に、やっぱりという感じでした。

まだ2歳なので、前の飼い主さんは、おそらく子犬から飼っていたはず。でもトレーニングは全くされていない感じ。お座りはできますが、散歩のマナーも全くできません。特に人と犬に対する警戒心は半端ではなくて、はじめの頃はお散歩では吠え続ける、震えるでした。とにかくありとあらゆるトレーニングビデオを見たり、ネットで調べたりしてわかったのは、子犬の貴重な時期に社会化トレーニングがきちんと出来なかったことが、ブラ君の今の状態を作ってしまった感じです。前の飼い主、ちゃんとしつけなかったんだろうなあと思うと、怒りというよりは悔しい。でもそれも過去です。過ぎたことをとやかく言っても仕方ない。

色々自分なりに試したり、トレーナーさんのいうことを聞いたりしてみて、お散歩はだいぶ改善。今じゃあご機嫌で元気にお散歩。人や犬はまだ警戒しますが、お散歩中のマナーはかなり改善。

問題は、お留守番。日を追ってもよくなることはなく、先日は出かけようとしたら噛まれました。

トレーナーさんの予想は、おそらく前の飼い主は、問題を改善するためにトレーニングはせず、クレートに入れっぱなしだったんじゃないかということ。ますます社会化はされず、更に一度シェルターにいたことから、ひとり置いていかれることにものすごく恐怖を持ってしまっています。

ここ数日は、もう諦めて、お留守番させていないのですが、毎日ずっと家にいるわけにもいかず、どうしようか悩み中。

噛まれた時は、もう本当にシェルターに返すつもりでした。それを止めたのは、息子。

ブラ君、そんな酷くないんじゃない?とあっさりいう息子に救われました。

犬を飼うというのも、やっぱり一人じゃ無理だなあと思います。外からみていた時は、周りでは、ひとり暮らしでも犬をみんな飼っていていいなあと思っていましたが、やってみると全然想像とは違いました。私ひとりだったら、もう無理と諦めていたかも。

犬をアダプトした時のルールというか、暗黙の了解でよく言われるのが、3−3−3ルール。それぞれ、3日、3週間、3ヶ月で段階を経て慣れていくというものです。

ブラ君は、3週間を超えて、噛むという本来彼が持っていた問題が出てきたというのも成長の段階なのかもしれません。次のステップ、3ヶ月までもう少し頑張ろうと思っています。

そんなブラ君は、相変わらずうちにいる時は、可愛さいっぱいです。






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