アメリカの現実

今アメリカでコロナウィルスなんか全く比較にならないくらい、大変なニュースになっているのが、黒人差別抗議行動です。日本でもニュースになっていると思うので、詳細はここでは紹介しませんが、発端はミネソタで、黒人男性が警察によって首を8分抑えられ、息ができない、やめてくれと懇願したにも関わらず、警察官はやめず、結局、亡くなってしまったこと。抗議行動は、ミネソタから始まり、各地へ飛び火。今日の時点で、アトランタが緊急宣言を出し、これからおさまるのか、ますます広がるのか、全くわからない状況です。

アメリカのこうした差別は昔からあり、今も根強くなくならないわけですが、今、ビデオとソーシャルメディアがあることにより、見えなかった現実、というか、見ないようにしていた現実が一瞬にして広がり、こうした抗議行動へと繋がります。在米20年以上の私ですが、今回のこの騒動は、思っていた以上にショックです。

何がショックかというと、やっぱりビデオです。あれを見たら、誰もがショックだと思います。そして、今まで長くアメリカに暮らしていて、見ないようにしてきた黒人差別をまさに突きつけられたということにショックを受けています。今、自分が住んでいるのは、白人社会のまちです。黒人が5%もいないような町。特に私の住んでいるところは、人種ごとに住んでいる地区が分かれていることで有名で、黒人の多い地区にはいくこともあまりありません。そんな生活で、もしかしたら自分も差別の気持ちがあったのかもしれない。

また、一方で、白人しかいないような町に住んでいて、アジア人差別も受けています。表立ってはあまりありませんが、あ、今の差別されたなと思うことは、実は結構あります。英語で、Death by thousands cutと言いますが、ほんの擦り傷も1000回重なると死んでしまうっていう意味で、少しづつ傷ついていて、今この町に住み続けることを考えているところ。

でも、居心地は悪くはなくて、安全だし、最近は、お金を持っているインド人系アメリカ人も増えていて、私のお隣さんは、インド系アメリカ人のドクター。自分だけがマイノリティーということはここ数年は無くなってきました。息子たちも、小学生の頃は、中国人と言われて、嫌な思いもたくさんしましたが、もう大きいし。アメリカ、どこに住んでも結局差別はなくならないだろうし。

と、ちょっと話が飛びましたが、この黒人差別抗議が収まらないもう1つの原因は、やはりこの国のリーダー力なさです。大統領が、ビシッと国民を安心させるような言葉を発することができないから。コロナウィルスの大変さを一瞬にして置き換えてしまったこのニュース。この様子では、しばらく不安な状況が続く気がします。

また、在宅勤務はやっぱり終わりが見えてきません。来週の会議では、出勤再開についての会議も再開されそうなので、6月は無理でも、徐々に出勤に向けては動いて行きそうです。

今日も散歩。夕方、あまりにも綺麗でした。やっぱり夕方の散歩が一番楽しいかなあ。






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