アメリカの会社とレイオフ

 アメリカは簡単に首を切られると思われている日本人の方は多いかと思いますが、大企業にいると人を切るのは実はそう簡単ではありません。

もちろん、首にはなります。私自身、一度経験していますので、もう2度とあの思いはしたくありません。

それはレイオフの話。いわゆるRIF: Reduction in Force。これは会社のコストカットにより、組織再編成などでポジション自体がなくなる。そういう見直しは常にあるので、RIFはよくあります。

ただし、パフォーマンスベースの首切りは会社はかなり慎重です。

アメリカは差別で訴えられることがありますから、不当解雇と間違えられるようなことは絶対にしません。

今週、私の同僚が辞めます。表向きはリタイアメント。リタイアメントであれば、RIFではないので、後任を雇うことができます。

これはもう2年くらい裏では積み重ねてきた首みたいなものです。

私と同じ日にこの会社に2019年に一緒に入ってきたので、初めは仲良かった同僚です。

私は一度この会社を離れて、また戻ってきたので、その時にこの同僚がまだいて、ほっとしたし、相談に乗ってもらったことも何度か。私より年はおそらく10歳くらい上。

仕事は、この道が長いので、知識がありますが、残念ながらテック系に弱く、うちのようなIT、データ重視の会社ではどうしてもそのあたりの実力不足は初めからありました。

いつもメールも、チャットも遅くて、終いにはよく宛先を間違ったメールを送ってしまう。

本人は気がついていないので、何度も自動のやり方を教えたり、効率よくメールを仕分けしたり、プロジェクトごとの優先順位をつけるやり方をいくつか教えたりしてきましたが、自分は人より仕事量が多いと疑っていないようで、遅くなっているんじゃない、仕事が多すぎるんだ。

終いには、私と話しているのが仕事を遅くさせているみたいな態度になってしまい、この一年彼との関係は完全に冷え切っていました。

仕事は、彼は一番シニアということもあり、私は気を遣って、彼にはあまり仕事を振り分けていませんでした。他のチームメンバーには不公平かもしれませんが、そうしないとうちの全体の成績に関わるので。彼は他の人の何分の一かの仕事量。それでもこの様子。本人には自覚はゼロで、彼の中では私が悪者になっていました。

この半年は、休暇も誰よりも多くて、急に休んだり、今日は半日と宣言したり。月の半分いないのもざら。うちは休暇は無制限なので文句は言えないのですが、無制限だからこそ、仕事のできる人間は自分で自制して、周りを見ながら休みをとります。

あとはマネージャーに任せるしかないか、と半年くらい前に決めて、もう直接の会話もしなくなりました。

そこにきて、先週、彼がリタイアすると告げられました。

普通リタイアはおめでたいこと。定年のないアメリカですから、リタイアは本人が決めて、みんなでパーティや食事会を計画したりして、気持ちよく送り出します。

でも彼のリタイアは、私はマネージャーから聞きましたが、本人からのアナウンスは今週になってもありません。あと3日で辞めるのに挨拶もないのかあ。やっぱり表向きリタイアのおそらく話し合っての解雇なんだと思っています。

一緒にやってきた同僚、しかも一番長く一緒だったので残念ですが、会社はボランティアではないので、彼がいなくなって、その分ストレスが減るのも事実でほっとしています。

来週からは、その彼の担当していた分を振り分け、その中で問題の大きそうなところを私がさっさと片付けようと思っています。

こうして人が入れ替わっていくのが会社だと思っています。私もアメリカの会社員長くなったなあと思います。

ちょっと今週は疲れ気味。

ですが、ジムにはやっぱり行っています。

金曜日は水泳の朝練もあるし、睡眠をもう少し取れるようにしたいと思います。

W君も暑さのせいか、散歩は短め、一緒に家にいることが多いです。






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