手術後の経過

 W君の手術から1週間になりました。無事に、傷口を足で引っ掻くこともなくなり、コーンにも慣れて順調です。

噛み犬だけど、最近は甘えん坊で自分から撫で撫でしてもらいに来てくれます。ただやっぱり噛み犬であることには変わりないので、私が撫でる時は、たとえ向こうからせがんで来たとしてもあまり長く撫でることはせず、一旦止めて様子をみます。それでもまだ撫でて欲しい様子なら続ける。だいたいは、一旦止めるとそこまでと向こうから離れて行きます。これが大事で、W君の気持ちを優先。そうすることで信頼関係を築いて行きます。

お散歩も同じ。ひたすら飼い主が優先ではなくて、犬の気持ちに寄り添っての散歩をするように心がけています。

プライベートで来てもらったトレーナーさんに、これはしつこく強調されました。W君のような犬は、過去に自分の主張が通らなくて、パニッシュされているはずなので、彼が、噛まなくても自分の気持ちが通じるとわかるように、気持ちを読み取ってあげることが大事だと言うことです。

巷には、パックリーダーだとか、犬に馬鹿にされないとかいう人間リーダー説のトレーニングが溢れていますが、アメリカのトレーナーたちに今主流とされているのは、Positive Reinforcement。犬にリーダーが必要とか、人間が優先とかは古い考えとされています。これは、アメリカの著名なBehaviorist達の団体で声明も出されています。

AVSB (American Veterinary Society  of Animal Behavior)のステイトメントはこちらから読めます。

ただ、やっぱり残念なのは、インスタやTikTokの普及で、そうではないにわかトレーナーたちが溢れていて、それは映像にすると、劇的に見えるので、そういうなんちゃってトレーナーがいるのも事実。アメリカ広いですし、トレーナーの世界は、ライセンスの規制もないですから、誰でもトレーナーを名乗れてしまうんですね。

そこは残念ですが、最近は私もわかってきたので、噛み犬のトレーニング沼にハマることもなく、信頼できるトレーナーさんとセッションをやってきましたので、いただいたアドバイスを参考に、これからもW君と向き合って行きたいと思います。

そんなW君、手術後、寝ている時間が長いような。まだ痛み止めの薬の影響なのかなあ。早くこのコーン外せるといいのですが。

でも文句なく可愛いです。




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