もう一つの理由

 もううつの話はやめようかなと思ったのですが、あと一日お付き合いください。

うつになってしまった時、孤独感が原因なのは自分でもわかっていました。

それはパンデミックの初めからあり、そのことからも保護犬のアダプトを決意したのです。多分そう思った人は世の中多かったのか、やっと出会えた保護犬のブラ君に初めは嬉さ100倍で期待していました。12月にうちにやってきたブラ君。蓋を開けてみると、想像以上に大変で、これも一人で抱えていました。

ブラ君のことは、何度も書かせて頂きましたが、うちに来たときは何一つできない、トイレもできない、人に懐いていない、他の犬とも全く関わることができない。挙句にはグルーマーさんを噛み付き、とても手に負えない状態でした。それでもブラ君をうちに連れてきたのは、面談したとき、ブラ君は難しいよというシェルターのスタッフさんのアドバイスをよそに、ブラ君は大人しく私の膝に乗ってきたのです。今のブラ君から見ても、あの膝に乗ってきたブラ君はよっぽどです。絶対に誰も信用しないワンちゃんなのです。

あれから10ヶ月近く。息子は、可愛がってはいますが、基本的に協力はしません。初めから息子をあてにしてはいないので、これはいいのですが、息子が協力しないとなると、家族は他にいないので私一人で抱え込むことになります。ブラ君の毎日の散歩は、緊張の連続。いつ、誰に向かって攻撃していくのか分かりませんので、一瞬たりとも気を抜くことはできませんでした。ブラ君は小さいので、攻撃と言っても相手を怪我させるほどではないのですが、もし大きな犬に向かっていったら、逆にブラ君が反撃に会って大怪我します。実際、近所の90lbsのジャーマンシェパードに向かっていったことがあります。

ワンちゃんが家に来たら癒されると思い込んでいた私は、ブラ君の登場で、癒されるどころか心配が増え、孤独感がますますひどくなっていったのです。

これまで、トレーナーさん、グルーマーさん、ドッグシッターさん、獣医さんと色んなプロに会って相談してきましたが、ほぼ全員の意見は、ブラ君の怖がりっぷりは今まで見た中でも一番くらい酷く、おそらくブラ君の前の飼い主さんは虐待に近い状態だったということです。

前の飼い主さんがどうだったのかは、シェルターは詳しくは教えてくれませんので、想像するしかないのですが、うちに来た時は匂いも酷く、毛は絡まりまくり、トイレもできていないし、何一つできないので、閉じ込め状態だったのかなと思います。

今のブラ君、私のことは大好きで、前よりずっとそばによってきて寝ます。散歩も、人に吠える率はほぼゼロにまでなりました。他のは、私が気をつけているので、向かって攻撃することはありません。でもこれはあくまでも私が先に気をつけているので、気を緩めるともちろん攻撃して行きます。まだドッグウォーカーを雇うことができるのかは分かりません。

前よりはだいぶ家ではいい子とはいえ、日々ブラ君のことは心配ばかりです。犬に癒してもらうという日が果たして来るのかわからないので、今は、ブラ君はこれでいいんだと思うようにして、この可愛さに感謝しています。

ブラ君、これからも一緒です。




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