アメリカのコネ社会と年収

 日本のニュースは毎日気晴らしがてらチェックする私ですが、今どうしても目に入ってしまうのが皇室の眞子さまと小室さんのご結婚、そしてNYへ行くのではないかというなんともはっきりしないけど大きなニュース。批判がやたらあるのは私の意見するところではないので置いておいて、気になったのが、いろんな人がNYの物価や年収について語っているところ。仕方がないとは言え、こう言う話題は自分の物差しでしか物を見ることはできません。日本にいたら日本の物価しかわからないし、NYにいても自分の基準での物価でしか分かりません。アメリカは広いし、NYでも細かくいろんな場所があり、また年収も会社によって、仕事の時間もノルマもさまざまです。まあもちろん、日本のメディアなのでわざと不安を仰ぐ意見を選んで報道しているのもあるのかな。メディア操作の恐ろしさを感じます。

じゃあ私が何が言いたいのかというと、長年アメリカで社会人やっていて目にしてきた年収の差とコネの力です。アメリカの年収は格差があるのは誰でも知っているところとは思いますが、上の方になるととんでもない金額が動きます。

私はNYではありませんが、会社はSFが本社のシリコンバレー系の割と新しい会社。流れる投資資金力が十分で、優秀な人を集めるために使う金額は半端ではありません。ではどれくらいもらえるのか?上はそれこそミリオンもらっている人もいますし、下は職種によって時給です。亜マネージャー級を他からヘッドハンティングする場合はかなりの高給。弁護士資格持っているリーガルチームの年収は、ポジションでそれぞれですが、おそらく弁護士事務所所属の弁護士より遥かにもらっている人は数人います。小室さんの年収を予想している報道は1800万円とのことですが、経験があればその倍以上の金額は軽く出ますね。しかも企業の弁護士ですからクライアント請求時間のノルマとか報道されているような週90時間勤務とかありません。

小室さんに関しては、平均的なNYの新米弁護士の給料でみんな予想されているようですが、彼のコネ、皇室に関わる方と言うことを考えると、仕事できる、英語できるに関わらず、おそらくいくらでも給料出すところはあるでしょう。資金力のある会社だったら、平均以上の弁護士給料は何の躊躇もなく出せる金額です。しかもCEO一存でできたりします。なぜかと言うとアメリカはコネクションは重要だからです。コネと言っても、人間関係だけではなくて、その人からつながる将来の仕事を先行投資するのが会社だから。例えば、日本が景気がよかった頃は、アメリカの大学は企業留学生をたくさん受け入れました。それは彼らが目当てではなくて、その後ろについている会社からの将来の投資を期待してのこと。その学生の会社からの寄付金、また将来の就職先としてのコネクションが重要だからです。

皇室が将来どんなコネクションになるのかは一般人の私には分かりませんが、つながっておいて損はないと考えるアメリカの企業はいくらでもあるんではないでしょうか。また報道されてしまうことで、広告にもなるかもしれません。事実彼の通ったフォーダム大学。これまで名前を知っていた日本人はどれだけいるのでしょうか?宣伝効果抜群です。

眞子さまに関しても就職を予想するコメントが多々報道されていますが、アメリカだったら、就職しなくても企業のBoardに座るという選択もありで、Board Memeberの報酬も驚くほど高いです。皇室出身の方だったら、Non -ProfitのBoardもありだろうし、そこに寄付をする企業からの関心が高まることを考えれば獲得したいと考える団体、企業はあるでしょう。

結局、アメリカで動くお金と言うのは桁が本当にすごいのです。だからこそ、FacebookやGoogleやUberやらAmazonが生まれ、成長して行きます。私が今いる会社も、以前いた会社もそうした動きに乗った会社。初めはカルチャーショックでしたが、慣れてきたのか、最近はお金の動きも、人の動きもあんまり驚かなくなってきました。

小室さんも眞子さまも本当にNYに来られるのかは本人のみぞ知るですが、世界でもまれにみる皇室という繋がりを考えると、一般人には予想のつかないチャンスがアメリカにはあるでしょう。小室さんがアメリカに来られてから数年。水面下で準備は進められていたんではないでしょうか。批判報道ばかりなので心痛みますが、本当に来られたら、どんなチャンスがお二人に与えられるのか、アメリカに長年いる日本人としては楽しみです。


今日はニトリのボディピローを乗っ取ったブラ君に癒してもらっています。







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