20年という時間 9.11

 明日は9月11日。アメリカのNYCでワールドトレードセンターがテロにあった日から20年です。20年経つのが信じられないというのが実感。私は一回目のワールドトレードセンター爆破事件の時にNYにいました。そして9月のテロはシカゴの会社にいました。当時いた会社の本社がNYミッドタウンにありましたが、景気もよく本社ビルがいっぱいで、その一部がワールドトレードセンターに2フロアーありました。当日亡くなった同僚が350人。忘れることはできません。

今でもこの日は昔の同僚と連絡を取ることがあります。当時を思い返すと、あの時の同じ部署にいた全員がもうあの会社にはいません。一番若かった私がもういないので、そりゃあそうだ。そして当時のマネージャーはその後40代で亡くなり、次にマネージャーになった同僚は今は病気で仕事ができない状態に。他の同僚たちも、出世して行った人もいれば、全く仕事していない人も。人生いろいろというのがよーく分かります。

そんな私は、20年前は予想だにできなかった生活を送っています。20年前の自分は、あのときいた大企業で働けていることが嬉しくて、毎日楽しくて、あまり心配もせず子育てしながら仕事していました。下っ端だったので、上のことは文句さえ言っていればいい気楽なポジション。今みたいな仕事は夢のような存在でした。そんな仕事につくようになるとは想像できませんでした。

改めて、よく生きて来たなあと思わずにいられません。この外国で、毎日英語を使い、仕事をして子供育てて、今がある。仕事は思っていたのと違っていてストレスですが、それでもちゃんとお給料をいただき、毎日やらなくてはいけない仕事があります。お給料だって、20年前の自分からしたらありえない位の昇給。ありがたいと思います。

もちろん欲を言えば、このままではいいとは思っていないのですが、今、今日、ここにいることは大感謝です。

この渡米30年近く経っても外国という感覚ですが、これは一生のものだと思います。日本で成人するまで過ごしていますから、どんなに英語が平気で、普通に誰とでも英語で冗談を言い合えるくらい会話ができても、どこかで緊張感は抜けないのです。私なんか特に、結婚していた12年間ずっと毎日どんだけ英語がひどいか言われ続けてしまったので、この感覚はいつまでも抜けません。会社でも会議のたびに陰で実は自信がなくてどうしようもなく緊張しています。

今週末は夏の終わりで清々しい気候になりそう。引っ越しももうすぐだし、疲れないようにあまり予定を入れずに気楽に過ごしたいと思います。

写真は6月に訪れたNYで




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