MRIその後

 先週悩みに悩んでいたMRI。おさらいすると、次男が膝の痛みをこの6ヶ月以上我慢していたことが判明。ようやくスポーツドクターを紹介してもらい、そのドクターがMRIをオーダー。大きな怪我もないし、骨も筋肉も95%何の問題もないと思うけど、念の為。という理由。

そのお値段が系列病院だと$2800位。高い、高過ぎる。ということで躊躇していて、周りにも必死に相談しまくっていました。

相談した人の100%が、今やらないか、安いところに行くという意見。特に私が一番頼りにしたのは、現役で経験豊富な看護士NPのお友達。NPはNurse Practioner です。彼女の意見は、MRIは必要ないとつよーく言っておりました。彼女のことはとても頼りにしているし、私なんかより医療現場にいるわけですから心が揺れました。

それでも私は周りの意見に反して結局翌日に迫っていた病院でのMRIに踏み切ったのです。理由は後で説明します。

結果、次男には、骨、筋肉の異常は全くありませんでしたが、血管に奇形が見つかりました。痛みはこの血管から来ていたのです。スケート選手の息子は太ももの筋肉がすごいので、特に腫れも見られないし、外からは異常はわかりませんでした。MRIをしなければ発見することがなかった病気です。

幸い、ガンや腫瘍ではありませんが、放っておいて治るものでもなく、痛みがある以上、治療しないといけません。なかなか珍しい症状のようで、ネットで検索してもあまり出てこないのですが、手術しなくていいかもしれない可能性もあるようです。MRIをオーダーしたのはスポーツドクターですから、血管の異常は専門ではありません。詳しいことはこのドクターにはわからないとのこと。紹介してもらった専門のドクターと話し合います。

この結果が出た時は、最悪を考えてしまい、また次男にどうやって言うかでかなり悩みましたが、当の本人は、この症状は珍しいこと、手術しても回復は比較的簡単でリハビリも短くて済むし、筋肉、骨には異常がないので、スケートも治れば今まで通りにできると言うことで、なぜか自分は特別と思っているのか、落ち込むどころか、珍しい病気になったことに自慢げです。ティーンの気持ちは全くわかりません。

そして、MRIに踏み切ったことは結果として正解でした。

さて、なぜ周りの反対を押し切ってMRIをしたのか、ですが、これはもう母の勘としか言えません。ロジカルに考えたら、あの時、ドクターも95%異常はないと思う、などと言っていたし、友達のナースも強く反対していたのを押し切りました。それでも、ドクターがオーダーしたからには何か必要性があると思い、自分の勘が動いたのです。外のもっと安いラボでやることも考えましたが、今振り返ると、同じ大学病院内でやったことで、検査結果はネットワークドクターと共有され、今回スペシャリストへもすぐに送られました。なので、高い買い物ではありますが、その後の私の負担を考えると正解。

心配していたのは、High Deductibleですが、今後スペシャリストに会い、手術もしくは手術まではいかない投薬や特殊な処置を行ったらとっくにDeductibleとDeductible後のCo-Payの自己負担限度Maxになってしまうので、今年の残りはもう医療費の心配はしなくてもいいことになります。Deductibleは結構高額ですが、病院にすでに電話して、毎月の支払いの相談ができました。こまめに保険会社にも電話して、カバーを確認しています。スペシャリストは同じ大学病院内。この症状は珍しいので、すぐに大学病院で見てもらえることも、私は改めて恵まれていると感じています。HIgh Deductibleは痛いですが、決して破産するほどの金額ではありませんから本当にありがたいです。

アメリカの医療費終わっているのは終わっていますが、一度ネットワークに入って、保険もカバー確認さえできれば、受けられる医療は一流です。ここがこの国の貧富の差でもあるのですが。

この話題、また進展があればご報告します。

週末はブラ君とまったり長めの散歩でした。日陰で一休み。美しい湖です。




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