アメリカのER事情 (3)

 アメリカでのERその続きです。

私が倒れたのが土曜日。その時はとにかく恥ずかしかったのと、咄嗟に判断力もなく、ERなんかいかなくていいと強く思い断りました。月曜日に結局CTスキャンをとり、その結果からドクターにオーダーされてERに行きました。

ERは当然の如く無茶混み。私は脳の問題だったので、比較的すぐに中にチェックインされて、看護師さんもすぐ来ました。採血、MRIの準備をして個室で待っていたらドクター登場。このドクターERのドクターなので、脳外科にはOn callのドクターと電話で相談です。

そのドクター、私の顔(顔が麻痺していたからERに来た)をチェックすることもなく、マスクしたまま、他にも体の健診も一切しないで、脳外科のドクターと話をしたけど、君は大丈夫だからこのまま帰っていいよ。ということになりました。私はERは息子二人それぞれ何かと来ていたこともあり、何度も来ていますので、ER自体はよくわかっていたつもり。こんなものかなという程度で、あとは血液検査を待ってと言われて、それに2時間くらい待たされましたが、貧血ではなかったことが確定。その日のうちに帰りました。

アメリカでERに行った場合は、翌日にプライマリーケアドクターにフォローするのが普通です。朝すぐにドクターに電話。予約は三日後になりました。

私のプライマリードクター、予約の前日の夜電話きて、ERがあなたに何もしないで返したなんて信じられないと怒り心頭。とにかく会いにきてというので、もう今日オフィスに電話して予約とったからと。予約当日。相変わらずドクターは怒り心頭。ERのドクターが何もしないなんでありえないと。CTで異常が出ていたんだし、顔が麻痺していたのだからERはすぐにMRI検査して一晩入院させるべきだったと。だから今のアメリカの病院制度はおかしいんだとまで言っておりました。私のケースだけでなく、様々な患者が同じように必要な医療がきちんと受けられないんだそうです。

そこまで言われると逆に不安に。その日はただのフォローアップだと思っていたので、仕事に戻るつもりだったのですが、ドクターは自ら脳外科に電話して、MRIの予約もその日に取り付けてしまいました。

ここで、やっぱりあの倒れた日に甘くみていた自分を反省。もちろんたらればはありませんが、脳の異常とは全くあの時考えなかったのです。いつものストレスと貧血だろうと。

倒れる原因は、人それぞれ。ドクターにしてみたら、脳の異常を真っ先に疑い、CTスキャンをとり、MRIも取るまでは安心できないんだなあとここで初めて学びました。もしまた倒れたら、倒れないことを願いますが、次回は間違いなく救急車でERに運んでもらおうと思いました。

結局、MRIで脳卒中で倒れたのではないことが確定しましたが、CTで出ていた異常はやっぱりMRIでも出て、要検査になりました。緊急ではないので、大丈夫ですが、来週以降も検査は続きそうです。

そして倒れた原因は、おそらくはストレスと脱水症状ですが、まだ確定ではなくて、もう一つ心臓の検査もすることになっています。

ちょっとふらついただけと思っていた自分が甘いとつくづく反省しています。

この話まだ続きます。

週末はイースターだったので、友達とブレックファースト。可愛いお店でした。このお友達RNの看護師さんなので、たくさん話聞いてもらいました。




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