アメリカのER事情 (1)

 先日の救急車呼ばれた事態。経緯は、土曜日にジムで倒れてしまい、救急車。その場ではER行きを断りました。アメリカの救急車は、本人が意識があり、命に危険がない限りは、病院に行くかいかないかは本人が決めることができます。その代わり、書類に拒否したとサインします。

私が拒否した理由は、眩暈はいつものことだし、原因は大体わかっていたから。

でもその後ドクターがCTスキャンをとり、結局ERに行く羽目に。まあ結果としてはあの場で救急車に運んでもらった方が良かったのかもしれませんが、行かなかった理由はいくつかあります。

理由1。救急車代の請求が来るのが嫌だったから。

救急車は、アメリカは高いです。私は乗ったことが無くて、息子が一度ERから別の病院に運ばれた経験があります。あの時は、ERへもプライマリードクターの指示で行き、ネットワーク内の病院でした。ネットワーク内であれば、医療経歴、保険全ての情報がすでにあるので、後から保険が効かないといったサプライズもありません。私がこの時拒否した理由の第一は保険が効かないと困るから。多分効くかもしれませんが、ややこしくなるのが嫌だったから。

理由2。知らない病院に行くのが嫌だったから。

今住んでいる場所は、2年前くらいに引っ越してきています。ドクターは、前の町から引き続き。もうかれこれ20年はお世話になっているドクターなので変えたくありませんでした。そちらの病院は車で40分はかかります。救急車に乗って行くには遠すぎる。アメリカはネットワークが重要なので、そのドクターの加盟している病院ネットワーク以外に行くのは躊躇します。私の記録が無いだろうし、その後のフォローアップも面倒。だったら病院にはとりあえず行かないでおこうと考えました。

理由3。単に恥ずかしかったから。

これは多分意識が戻ってすぐだったからというのもありますが、私が倒れたのはジムのロッカールーム。その時はシャワーで眩暈がしてやばいなと思って急いでシャワーから出て、ベンチに座った時でした。ただ救急車が呼ばれる頃には服は着ていました。救急車も呼ばないでくれと、私は言ったのですが、ジムのスタッフの判断で呼ばれました。

やってきたEMTは4人。なかなか優しいお兄ちゃんとおじさんたち。男性4人が女性ロッカールームで私を囲むという非常に恥ずかしい状態。と勝手に私が恥ずかしいなと思っただけですが。

ここでERに行くということは、担架に乗せられて、ジム内をガラガラと運ばれます。ジムには当然たくさんの人がいます。結構頻繁に私は通っているので、顔見知りもいます。みんな興味津々で見ます。私だって逆の立場だったら何があったのかと見るでしょう。それが嫌でした。そんな理由で。と今は思いますが、あの時はそう思ったのです。

理由4。車を置いて行くのが嫌だったから。

ジムには当然車で来ました。病院に運ばれたら車はどうしようとその時は考えたのです。結局、家に帰るのは運転はさせられないと救急隊の方に言われ、車は置いて言ったので、同じことでしたが。

まあそんな理由で救急車は断りました。

そして迎えた月曜日にプライマリードクターに予約を取り、結局はER行き。

長くなったので続きます。


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