アメリカ悪いところだけではありません その3

 年金の話を書いていて、ふと思ったのはやっぱり私の長いアメリカ生活において切っても切れない仕事です。

これは本当に個人差があるだろうし、アメリカの企業なのか、日系なのか、大企業、中小、サービス業とさまざまなので、アメリカだからこう!というつもりもありません。あくまでも私個人の経験。

何がアメリカいいなと私が思うのかというと、採用と解雇において、年齢、性別、そして人種差別をしてはいけないことです。

私がもし日本に帰国するとしても、リタイアしてからだろうし、もし日本に帰国してもフルタイムの仕事する気もないのですが、気にはなっているので、姉や友達から話を聞いたりします。

日本には年齢の壁、女性の壁がまだまだ高いです。これはアメリカに無いとは言いませんが、日本とアメリカでは少なくても私が日本ほどの年齢の壁を経験したことはないです。

もちろん、歴史あるアメリカの大企業にいたときは、白人男性が優遇されていることも多々あったし、今も社会で女性のリーダーはまだまだ少ないなと感じますが、それでも日本とは比較にならないほどの女性リーダーの数です。会議でもそもそも性別で発言がどうとかありえないことです。年齢も関係なく。新人だろうが、ベテランだろうが、会議で発言して当たり前。今私のチームに絶対発言しない人がいるのですが、だったら何で会議に参加しているのかという状態で、おそらく今度のパフォーマンス評価は下がるでしょう。そうやって常日頃の発言、チームへの貢献が重要で、年齢や性別ではありません。

これが私にはちょうど良くて、心地いいのです。逆に日本だったら、発言しすぎとか、生意気、また年齢もひっかかってくるのかもしれません。若ければ生意気。私の年齢だと年寄り扱いでしょうか。アメリカでそれをやると、差別ということになります。

解雇についても年齢を理由にすることは絶対にありえません。年齢による定年なんてものはもちろん差別になるので即刻企業に調査が入ります。年齢、人種、性別、障害等が理由で不採用や解雇と疑いがあったら、EEOC にクレームを入れることができます。

このアメリカの徹底した差別撤廃主義。そしてどの会社も差別なしに真剣に取り組む姿勢を少なくとも表はしっかり出しているところ。これはアメリカならではだろうなあと思います。

おかげさまで私のような外国人でもこうしてしっかり仕事させて頂いているわけで。

前回のパワハラ疑惑の時も、もしかしたら人種のせいかなあと言ったらそこは手厚く、真剣に対応してくれました。

逆をいうと、それくらいしないといけない位、アメリカは今まで人種差別は根深い歴史があるということです。

私のような移民はそのおかげで恩恵を受けられていますので、感謝でしかありません。

仕事は、今本当にありがいと毎日思うので、激務ですが、あと少なくとも数年はここで頑張ろうと思っています。

今日は久しぶりのお天気の良さ。まだ気温は低い時も多いですが、やっぱり春です。







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