アメリカの高校生たち

 うちの次男、今年高校卒業です。とは言っても、スケートのため遅れていてまだ卒業できませんが、本来なら友達と一緒に卒業でした。

次男は5歳違いの長男と性格も行動も全然違うので、遊び方も友達も全く違います。長男はどちらかというと真面目グループでした。優しい子でもあるので、卒業パーティはたくさん親戚、友達、近所の方を呼んで、パーティテント借りて、豪華にしましたが、それ以外は特に何もなく。

一方の次男は、スケートやっているので、友達は昔からアイスホッケー仲間。彼はホッケーは初めから遊びだけで、スピードに専念しましたが、今でも友達はホッケーの子です。

そんなアイスホッケー。アメリカではお金がかかるスポーツとして有名です。幼稚園くらいだと、その辺の安いリーグですが、年齢が上がるに連れて、競合クラブに入らないと続けられません。自然とどの子もやっぱりお金持ちが多い。しかもうちの高校は比較的裕福な学校区。アメリカのお金持ちは桁が違います。

私がなぜそんな地区に住むことができたのかは、結婚した当時はまだ家が比較的買える値段だったことと、離婚しても借りた家の大家さんが友達のお父さんだったので、お友達価格で貸してもらえたこと。そして何よりこれが一番ですが、ずっと休むことなく仕事をしてきて、確実にキャリアを積み、安定した収入があったからです。

この地区、本当にお金持ちが多くて、アメリカの貧富の差をはっきりと目にします。次男の友達の家は大体アメリカ基準でも豪邸。ほぼ誰もが大きな地下室があって、その広いお家でみんな週末の度にお泊まりしたりと、幼稚園からかなり親しくずっと付き合っていました。お母さん方は専業主婦が多いので、そんなに私は付き合いはありましたが、たまにパーティに行ったり、小さい頃は送り迎えのカープールしあったくらい。普段個人的にはそれほどでもありませんでした。

今回、高校卒業ということで、幼稚園からの付き合いだし、みんなで一緒に旅行しようとなりました。ここがアメリカっぽいのですが、子供だけで行くのではなく、ママ友みんな一緒にです。

行くか悩んだのですが、やっぱり私が行っても、ママ友と無理してしまいそう。ストレスになりそうなので、遠慮しました。息子は行きたいだろうし、他のママ友に付き添いをお願いしました。もう18歳、大人なので、別に親がいなくても大丈夫です。

行き先は、なんとプエルトリコ。

アメリカ領土なので、海外ではありませんが、飛行機で行って、リゾート地。まだ値段はわかりませんが、千ドルは軽く超えるんでしょう。

次男はこういうこと全く気にしません。

残念ながら、貧乏時代をあまり覚えていないようで、長男はこういうのちゃんと気を遣うのですが、次男は何の心配もなく、私がお金出せるだろうと頭から思っている様子。昔は、私がDave Ramseyの高校生クラスを教えているのについてきたりして学んでいると思ってたけど、もう忘れている様子。

今更この次男の考えを変えるのは難しいですが、先日さすがに頭に来たので、キレました。

その後、仲直りはしましたが、同じ兄弟なのに、どうしてこう育ったのか、落ち込んでいます。

今年は、夏には引っ越そうと思っているのですが、それもかなり迷います。

次男をサポートしてあげたいのは山々なのですが、このままでは甘やかしているだけなんではないのか。18歳。一応法律上は大人ですが、一人で生きて行くにはまだまだ子供です。男の子は特に、脳が完全に成長終わって大人の振る舞いになるまでには20代半ばらしいです。

話がそれましたが、アメリカの高校生、おそらく貧富の差が確実に出ているとは思うのですが、お金持ち、中でも社交的な子供たちはこうしてド派手な卒業旅行です。

卒業パーティのシーズンにはみんなそれぞれのお宅で開かれる、これまた豪華パーティに呼ばれて行くので、そのお祝いも大変。という私の心配は次男は全くどこ吹く風です。ため息。

今日はまた寒さが戻って、凍った雨になっています。気持ちも落ち込みがちです。

保護犬W君は私のそばを方時も離れず、ぐっすり熟睡しています。






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