噛み犬と油断

 先日は、噛み犬なのに噛まないW君と自慢していたら、がっつりやられました。私が油断していたのが行けなかったのですが、かなりの勢いで攻撃されました。

W君とはこの3週間一緒にいて、すっかり慣れているし、リラックスしているから平気だろうと油断してしまいました。

普通の犬だったら、こういう攻撃はしないだろうと言うかなりの攻撃ぶりを見せてくれました。

その日は、週末。

私も仕事が一段落して初めて締め切りに追われていない週末だったので、リラックス気味で気が緩んでいたかもしれません。

夜、もう寝る時間が近づいていて、W君は自分のベッドに横になり、私はそのすぐ隣でいつものストレッチヨガをやっていました。すぐ隣の手の届くところにいたので、W君のベッドに横になって入るものの、大丈夫かなと撫で撫で。しばらくは平気だったのですが、その後急変。急に飛びかかってきました。焦った私は、横になっていたので、すぐに背中をW君に向けて顔を守りましたが、そのまま頭にかぶりついてきて、結局髪の毛をがっつり掴まれました。

かなりの恐怖でした。

すぐに離してくれたと思いますが、私の中では永遠の時間髪を掴まれていた感覚です。

そのあとは、W君は、私のベッドの下の隙間に潜り込み、隠れてしまいました。その日は、そのまま何も言わず、電気を消して、私も横になりました。

一日経って、このW君のこと深く深く考えています。

レスキュー団体にもメールを出しました。

もう6歳、レスキューには3年います。その間、何の改善もされていなかった。そしてこれは私の想像ですが、おそらくレスキューに保護されてからますます問題行動がひどくなったのではないかと思います。

と言うのは、この噛む行為。何か対策をとって、うまくトレーニングしていれば、ここまでひどくなることはなかったはずだと思います。私はプロではありませんが、ブラ君の時にありとあらゆるトレーニングについて学びました。その中で、噛む犬と言うのは、先天的なものもあるけども、どこかで自分で学習しているのです。このW君にとって、噛むことでしかできないコミュニケーションがあって、そこを改善していくように人間が助けて上げないと、噛んだ、嫌なことは無くなった、次また噛めばいい。と学習します。

過去2回アダプトされて、返されています。その時の噛み具合がどうだったのか、わかりませんが、私に対するあの追っかけて来てまで髪を掴んだことから、この攻撃性がもし、アダプトされた家庭で過去にあったら、殺処分になっていたくらいの攻撃です。アメリカは、責任問題が非常に大きいので、そうやっていくしかないのです。レスキューはどこも手一杯。泣く泣くでもそうするしかない時があります。

それを考えると、過去のアダプト先では噛んだけど、ここまでひどくなかったのではと想像しています。

最後にW君がアダプトされて一般家庭にいたのは、2021年です。もうすでに2年前。それから一度もアダプトされていません。

そう考えると、レスキュー団体に対して怒りさえ覚えます。

だからと言って、ここで私が里親としてアダプトするのがいいのか。

悩んでしまいます。

考え過ぎて頭が痛いので、少し時間をもらえるように団体にはお願いしました。

ひとまずは、時間をもらい、うちでW君をもう少しトレーニングしてリラックス具合を見ていきたいと思います。


噛んだ翌朝は、しっかり甘えて来ています。膝にはこの日は乗って来ませんでした。




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