シビアなアスリートの世界

もうあと1ヶ月と迫った冬季オリンピック。今アメリカは選考会真っ盛り。ある程度知名度のあるフィギアがニュースになったりしているので、耳にされている方は多いかもしれません。私は、スピードスケートにどっぷりハマっていますので、先週は毎日トライアルのボランティアに行っていました。そこで目にしたのは、知ってはいたけど、かなりシビアなオリンピック代表選考会でした。

スピードスケートは、フィギアなどと違って、スピードのみ。一見単純だし、なんの不公平もなさそうに見えますが、現実はそうではありません。

短距離の500Mなどになると、一位から五位のさは、わずか、0.1秒。これはアメリカは層が薄いから5人程度ですが、日本のスケート短距離は層が厚いので、0.1秒差に10人かそれ以上がひしめき合います。わずか一回の滑走で、この0.1秒、下手すると0.01秒の差で代表に入れるか、入れないかが決まります。

選ばれた選手はもちろん、それだけ強いし、努力も大変だったと思います。それでも親としては、このわずかな差で選ばれず、また4年頑張るのか、それともここでリタイアするのかの選択肢を迫られる、4位、5位の選手たちにかなり気持ちが寄り添ってしまいます。スピードスケートの様なマイナースポーツはオリンピックに出なければ、世間に名前が知られることもないし、オリンピックに出てもメダルを取らなければ、収入にはつながりません。

ちなみにうちの息子は、今シーズンあまり伸びず、わずかの差で、選考会に出られる標準記録に達しませんでした。初めは、出られないことにショックでしたが、実際の選考会を間近で見て、今回出ていないことは息子にとって逆によかったのかもしれないと思いました。この熾烈な戦い、そして出たとしても、おそらく順位は下の方だったら、楽しめなかったかもしれない。今、こうして外から見ることで、4年後への希望ができたのかもしれません。

果たして息子が今後4年スケートを続けるのかわかりません。今はまだ17歳。私がサポートしていますが、18歳になったら本人の意思と金銭的にも考えていかなくてはなりません。ますます競争が激しくなりますが、それでもこのレベルにいられること、友達がいること、また一生懸命になれることがあることに、本当に感謝しています。

私も、スケートのおかげで、世界が広がり、このトライアル期間中はボランティア仲間と毎日楽しく過ごしました。このスポーツが大好きです。オリンピックには息子と同じクラブ出身の子二人も選ばれました。来月はいよいよオリンピック。おそらく毎日寝不足になりそうです。











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