アメリカでの生体販売

 今、日本では大谷選手の愛犬の話題でいっぱい。犬好きとしては微笑ましいし、大谷選手が外国で愛する存在がいることは本当に素敵です。

ただ、残念なのは、日本の報道の一人歩きぶり。早速このワンちゃんのブリードの種類を見た目から断定して拡散報道。事実かはわかりませんが、すでに数少ないブリーダーさんには問い合わせが相次いでいるとのこと。

大谷選手のワンちゃんが本当にこの犬種かどうかは、見た目だけではまず判断しては間違っている可能性は大です。保護犬活動していても、大体見かけで予想はつきますが、外れることも多いです。DNAしてみたら違った。うちのW君がそのいい例。元の飼い主は、キャバリアを買ったと明記しています。おそらく、悪質ブリーダーが、キャバリアと偽って、値段もキャバリアにしてはお得にして売ったんじゃないかなというのが想像。

保護団体によっては、犬種は最初から記載しない団体も最近は増えています。アメリカには、犬種ごとの保護団体も多数あるのですが、それも、別に拘らず、例えばうちの近所にシーズー専門とマルチーズ専門の保護団体がありますが、他の犬種もやってきます。一度関わっていたキャバリアの保護団体もそうでした。見かけだけでは、犬種は断定できないからです。

アメリカの報道では、大谷選手の犬種を断定しているニュースメディアはまずないです。大体ビーグルのミックスかみたいな程度の報道です。そもそも日本ほどの大騒ぎはないので。

また日本では報道されることはないと思いますが、大谷選手の住んでいるカリフォルニアは、ペットショップでの生体販売は禁止です。州全体で禁止。保護犬が溢れすぎていて、アメリカ全土でも殺処分が多い州の一つがカリフォルニアだからです。もう一人の有名な日本人、ダルビッシュ選手は、保護犬数頭を飼っていることでも有名です。

アメリカも、生体販売禁止の州でも、残念ながら、ブリーダーから直接買うことはできるし、正式な免許を持たないで、Backyard Breederと呼ばれる、素人のブリーダーも五万といますので、そうやってワンちゃを手に入れる人もものすごい数です。おかげで、保護活動やっていると、終わりのない現状に、辛い時があります。そんな現状はこちらのリンクから:https://bestfriends.org/no-kill-2025/animal-shelter-statistics

保護犬は、難しいとか思うのも十分わかりますが、そうではない、おとなしく、ちゃんと躾もできていて、安心して飼えるワンちゃんもたくさん保護犬として、今シェルターにいます。アメリカは、いろんな保護団体がいるので、犬種にこだわることも可能。

私が言っても何の意味もないかもしれませんが、日本でも安易にペットを飼う人が減ってくれることを願ってもやみません。そして願わくば、この大谷選手のワンちゃんと断定された犬種のにわかブリーダーが増えたりしませんように。犬種があっていたとしても、間違っていたとしても、どこかビーグルかハウンドは入っている様子なので、運動量は半端ないだろうなあと予想します。

大谷選手は、お金もあるので、ドッグシッターなんか余裕で雇っているだろうし、アメリカは、プロのシッターは、いくらでもいるし、またチームのチャーター飛行機で移動だったらワンちゃんと移動も出来ているんじゃないかなあ。

わんちゃんのこととなると熱くなってしまいます。

週末は11月にしてはとても暖かい気温でした。これを逃すとまた寒くなりそうなので、バッチリハイキングに行ってきました。冬はもうすぐです。












コメント

このブログの人気の投稿

いえない傷

頑張って貯金する意味

アメリカあるある