アメリカの物価と賃金

 引き続き物価の話ですが、先日書いた通り、6月の物価上昇インフレーションは8.6%。基本一人なので、食費もそれほど影響なく、他にもあまり細かいことを気にしない私でも、物価高いよなあと思う毎日です。その一番はガソリン。半端ない値段。それに伴って、冬の暖房費が今から心配。

よく日本の記事にもアメリカの物価が載っていますが、必ず言われるのが、アメリカは給料も上がっているから。というコメント。確かに、過去三十年上がっていない日本とは比べようもありませんが、かといって、どの会社も今年8%の給料アップだったのかというと、そんな夢見たいな話はどこにもありません。

ただ日本と違うのは、誰もが転職をどんどんしているということ。

私も、パンデミックが始まった2020年から転職すること2回。幸い、もといた会社に戻ってくることができましたが、お給料は、やめた時の2020年当時から比べるとインフレ率よりも上を行っています。自慢っぽく聞こえてしまうかも知れませんが、この二年の自分の恵まれた状況は感謝しかありません。

2020年に辞めて、戻ってきて、ちょうど今月で本来なら勤続3周年。当時同じ同期スタートして、一緒に会社のトレーニングをやったクラスメートは確か30人くらいだったと思います。それが残っているのは、10人強。首になってしまった人もいると思われますので、少なく見積もって、わずか3年で半分以上は転職していったということになります。これだけ入れ替わりが激しいので、別に毎年の給料アップはそれほど重要ではないのです。もちろん上がらないと困りますが、最低限あげておけば残る人は残るし、優秀な人には、ボーナスとストックオプションで大きく給料アップとなるのです。

同様に2017年までは、あるアメリカでも名の知れた老舗とも言える大企業にいました。16年勤続だったのですが、そこは、毎年のインフレよりもかなり低い昇給しかありませんでした。平均昇給率はいつも1%だったのです。さらには毎年、必ず昇給があるとは限らず、リーマンショックやらで経済が停滞していた時は、昇給なしという年もありました。ボーナスもでない時の方が多かった。そんなことがなぜできるのかというと、大企業、しかも歴史があり、株価も常に安定。だから、働きたい人はいくらでもいるのです。今いる社員が、1%、2%の不満で辞めて行っても、優秀な人間がすぐ来ます。

だからアメリカは転職が盛んだし、転職に躊躇は誰もしません。よく日本の人が言うのがアメリカ人は優秀じゃないと言うのがありますが、全然そんなことはなく、優秀な人はかなり優秀で、どんどん転職していきます。もちろん優秀じゃない人もいるので、日本のような平均してみんな真面目で優秀は成り立ちません。だからLinkedinのようなプロフェッショナル履歴専用のSNSが成り立つ訳で。人の出入りが激しすぎて、私にとって、InstragramやFacebookより、Linkedinは大事です。

今の会社、歴史も浅いですが、5年もいたら超ベテラン。今月スタート3年組が10人しかいないように、毎年のように同期は少なくなっていきます。そして毎週のように新規採用が行われています。

これがアメリカ式で、新しい社員が入ることで空気入れ替えというか、新しい風を呼び込むというのもあります。

私はこの5年、色々経験して来たので、今度はじっくり腰を落ち着けるつもりでいて、社内でどう自分の位置を確立して、将来的に昇格していくのかを今は観察しているところです。

ただ本当に忙しくて、時間が足りない。週末も仕事しています。特に今は上司が育休中。ますます仕事量が増え、またマネージャーがいないため、チームマネージメントも私に降りかかってきて、元々得意ではないPeople Managementで、神経すり減らしています。

8月には上司も戻ってくるので、それまでめいいっぱい頑張って、8月になったら旅行しようか計画中です。

それもこの物価だと色々高いんだろうなあ。しばらくこの問題は続きそうです。

そんな時もブラくんは一緒。癒されます。





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