保護犬活動の闇
うちの子に迎え入れたW君。相変わらず可愛いです。
保護犬活動にブラ君の頃から関わるようになって数年。このW君を通して、今まで知らなかった嫌な面を見てしまい、せっかく新しい家族に迎えたW君のことを素直に喜べない自分がいます。
これは国に関係なくだと思いますが、保護犬活動やっているからみんないい人。とは限らないんですよね。そういう面に触れた時に、自分のせいでもなんでもないのに極度に落ち込みます。
W君、何度もいいますが、今のレスキューに来て3年超えました。まずこの3年ということに初めから疑問だったのですが、ワンちゃんには責任はありません。
よく保護犬活動をしていると全てのワンちゃんを救えない無力感に襲われますが、そういう時には、すべてのワンちゃんを救うことはできないけど、目の前にいるこの1匹にとっては一生の違いになると考えるようにしています。
それがW君。7歳なので、これまでの7年の生活を変えることはできないし、もし私に出会わなければ、また元のフォスターままさんのところで変わらずストレスを感じ、薬をいくつも出される生活だったと思えば、これは良かったと思うようにするしかできません。
闇の面は、やっぱり保護活動と言いながら、どこかで金銭的に得をしている面もぬぐいきれません。
先日、W君を受け入れてから初めて獣医さんに検診に行きました。この獣医さんが始めたのがうちのレスキューです。ここにいく必要はなかったのですが、W君の3年にわたる履歴をドクターから聞きたかったから行きました。
そこでかかった金額はなんと$800。普通の血液などの検診料金と、お薬代、そして耳に外耳炎があったのでその治療代。にしても$800は高くないか?と思って周りに聞いてみましたが、誰もが$800は高いでしょうという意見でした。レントゲンとった訳でもありません。病気があったわけでもなく、特別な検査は何もしていません。歯のクリーニングは、一度もしてきていないということだったので、その見積もりは、なんと千ドル超えだったので、一度考えることにして、請求金額には歯の費用は一切入っていません。
レスキューを始めたドクターだからリーズナブルだろうし、W君のことも一生懸命にみてくれるだろうという勝手な想像をしていた私がいけないのかもしれませんが、期待はあっさり裏切られました。
ドクター自身は悪い人ではないし、いい人なんだと思いますが、噛むことについては新たにお薬を追加だけ。この薬の値段も高いです。ドクターに私が聞きたかった、このW君がたどった3年の苦労を理解していないじゃないかと思わざるを得ない対応でした。
ドクターがレスキューとつながっているということは、レスキューに来るワンちゃん全員が一度はこのドクターに診てもらいます。アダプションが決まるまでは全部このドクターが診ます。その料金はレスキューが全て払います。結局、このドクターは儲かる仕組み、そしておそらく節税にもつながっているんだろうなあというビジネスになっているのが一目瞭然。
もちろん、このレスキューのおかげで救われているワンちゃんが毎月30匹は降りませんし、主にボランティアが本当に志高く運営していて、悪徳団体では決してありません。ドクターが儲かるために作ったというわけではないとは思いますが、結果そうなっています。
これがわかってしまうと、自分が辛いので、もうこのドクターには行くことはやめます。信頼することが全くできなくて。
と思ったら、翌日から毎日電話とメールで、次回の歯のクリーニングについての予約おすすめ。
これも、初めから歯のことはドクターは何も言っていなくて、W君は怖がりなので、歯の検査はできませんでしたと言っていたのです。私だと口を触れるので、そこで初めて、私から、クリーニングした方がいいよね?と言って見積もりをお願いしてから出したのでした。そのお値段千ドル以上、抜歯の数によって金額はもっと上がります。歯のクリーニングは予防になるので私が入っている病気とアクシデントの保険は効きません。
ということでモヤモヤしています。
今週はゆっくり休んで、もう少しW君の歯のことは別のドクターを時間かけて探そうと思います。レスキューは、いい人もいるのですが、このドクター、そして前のフォスターママさん他数名嫌だなと感じている人がいて会いたくないので、距離を置くことにしました。ボランティア楽しくなければやっても疲れるので、もうここではやらないかな。
保護犬活動、嫌なこともこうしてあります。
でもW君は可愛いです。動物には決して罪はありません。
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