やっと春

 日曜日イースターを迎えたアメリカ。クリスチャンの私にとってはイースターはとても大事な日です。イースターを迎えると気分は春。お天気はまだまだですが、気持ちがちょっと春。

体調もやっとやっと回復。まだ完全ではありませんが、一時の辛さは通り越したので、なんとか普通に仕事しています。

日曜に久しぶりにチャーチに行って、お祈りしたのは次男のことです。

あまり詳しくは書いてきていませんでしたが、スピードスケートを本格的にやっている次男。一時期は年齢別で全米1に輝いたこともあったのですが、3年前のある病気の発病から、2度にわたる手術で、すっかり調子と自信を崩した次男。ここ3年は残念ながらスケートも、そして私生活においても結果を出せずにいました。

スケートはともかく、私の一番の心配は学業。

全米1に輝いた時は、将来のスケートの伸び代が期待できる時。さらに、コロナだったこともあり、スケート場の近くに一緒に引っ越しました。トレーニングに専念するためです。オンラインで通信のような高校に切り替えたのですが、どうしても卒業までは単位を取ることができませんでした。

この3年、私は自分の判断に後悔だらけ。高校をちゃんと卒業できない次男のことで苦しみました。親としては見過ごすことはできず、何度喧嘩してぶつかったことか。

でも、私の親としての後悔よりも、おそらく本人が一番辛かったと思います。手術は想像したよりもはるかに大手術。10代で、スケートしか頭になかった彼には乗り越えるにはあまりにも高い山となってしまったのかもしれません。

でもそれはそれ。学業はやっぱりちゃんとして欲しい。今年3月に今シーズン最後の遠征を終えたことで、私が最後通知のように、今後のサポート、スケートも、一緒に暮らす生活費も含め、今年は絶対に高校を卒業することを条件に出しました。

もうすでに19歳。本当だったら大学一年生。今年は多めに見て何も言ってこなかったけど、もうママは今年が限界。どうしても高校卒業はしてほしいこと、できないなら、もう法律的に大人なので家を出てほしいことを伝えました。

法律的には大人の19歳ですが、おそらくどこからどうスタートしていいのかわからなかった本人。甘やかすことはしたくはなかったのですが、手助けしないことにはこのままずるずるだろうと、本人の許可の元、地元のコミュニティーカレッジのやっているアダルトハイスクールのカウンセラーに予約を取りました。

カウンセラーは、電話で話してもいいと言われましたが、ここまでオンライン頼りができなかった次男なので、なるべく直接会った方がいいだろうと私が決めて、あえて面談をしてもらうことに。

何度も言いますが、大人の次男なので、私がついていかなくてもいいのですが、本人の許可のもと一緒に三者面談をすぐにできました。

次男ができる大人用の高校のプログラムのオプションを教えてもらいました。さすがアメリカ。ここは人種も、家庭環境も、経済状況も様々な人たちが暮らす国です。高校卒業できなかった人も、色んな人がいるのでしょうか、プログラムオプションも一つではなくて、勧められたのは4つのオプション。中には、一気にカレッジのクレジットが一緒に取れるオプションも。

次男にどれが一番かはまずは学力診断テストを受けてと言われ、これも待っていると次男は自分では行動しない危険があるので、その場でカウンセラーにテストの予約を入れてもらいました。次男自身がそれでいいと決めて、テストは1週間後に。テストスコアは即日で出ると言うことなので、テスト翌日にまたカウンセラーに会って話し合う予約も同時に入れてもらいました。ここまで来たら、次男の気持ちが変わらないうちに一刻も早くことを進めてしまいます。

そして迎えたテスト。結果は、経験がない私なので、よくレベル的に分かりませんが、なんとなくオンラインで見ると、中々のスコアが取れていた模様。翌日カウンセラーの予約だったので、どうしようかと次男と話し合い、卒業単位をアダルトハイスクールクラスでとって、大学のクレジットも同時に取れるのがいいねと話していました。

ところが蓋を開けてみると、カウンセラーは、次男の成績はかなり素晴らしい。このままGEDテストを受けてもすぐ受かるだろうから、テスト準備のクラスだけとって、あとはテストを受けたらいいでしょう。多分5月か6月にはテスト受けて受かるよ。8月には大学に入学できるね。とまで言って頂きました。

はっきり言うと拍子抜け。そんなに簡単に高校卒業できてしまうんだと言うのが正直な感想です。

次男はまた待っているとチャンスを逃すので、その場でカウンセラーに来週からテスト準備クラスを受けられるように登録してもらいました。

しばらくは月曜から平日は半日学校に通います。久しぶりの対面の学校。とにかくやる気を出してくれて本当に本当にホッとしました。

長くなったので、もうちょっとこの話次回に続きます。

イースターのW君のプロ撮影写真です。なんだか不安そうなこの表情がすごくW君らしく撮って頂きました。





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