無くした鍵と奇跡

 引っ越してから気が抜けているのか、人生でおそらく初めてではないかという鍵を無くすということが起こりました。息子が無くしたことはありましたが。自分は初めてのことでかなりのパニックとなりました。

鍵は、車と家の鍵、家のメールボックスの鍵をまとめていたもの。無くなったのに気がついたのが朝。家にはどう探してもありません。なので、夕方の犬の散歩中に落としたとしか考えられません。犬の散歩は、その日によってルートが違うし、アパートの周りは自然がいっぱいなので、芝生や木のかげに落とした可能性も。気が付かなかったということは、落としたのは確実に綺麗なコンクリートの歩道ではなくて、落ち葉がたくさんあるような道か芝生です。1時間くらい歩き回りましたが見つかりません。アパートのリースオフィスにも聞きましたが、誰も届けていない。

鍵がなくても代わりを使えばいいしと思うかもしれませんが、問題は、私の車。スペアキーは持っていますが、古いのもあって、オートロックが無くした鍵のものでないのと効かないのです。試しにスペアでやってみましたが、アラームがなり、エンジンはかかりません。諦めきれず2、3回やりましたが、アラームが鳴り止まなくなるのも近所迷惑になるので、ここで一旦やめて、次にどうするか考えました。

いつものメカニックに電話しましたが、メカニックなので鍵はどうしようもないという感じ。この時点で泣きそう。

仕事は家なので出かける必要はありませんが、その日、夕方はブラ君の獣医さんの健診日。今更スケジュール変更も大変なので、できれば夕方までには車を動かしたい。

検索して、かなり高評価の鍵専門業者に電話。午後には来てくれるということで、数時間待ちました。予約の15分前にロックスミスから電話。あと15分で着くよ。よかったーと思っていたその瞬間。前に住んでいた街の図書館から電話がありました。なんと、鍵がアパートではなく、向かいのコンドのオフィスに届けられ、キーチェーンについていた私の図書館のカードでそちらに電話してくれたそうです。図書館は個人情報は公表できないので、リースオフィスではなくて図書館が代わりに私に電話くれました。

これはもう奇跡です。図書館のカードをキーチェーンにつけていなかれば、今も鍵はありませんでした。すぐ走って隣のコンドで鍵を受け取りました。

この時点では、すでにロックスミスが目と鼻の先に来ていましたので、キャンセルもせず、到着したら次回無くした場合の相談をすることにしました。

来てくれたのは、優しそうなおにいちゃん。ロシア系です。私の車はオートロックが問題なので、コピーで解決はできなくて、とにかくこの一つを無くさないようにするか、完全に新しいロックシステムにするかしかないそうです。すでにスペアキーコピーはあるから彼ができることはないとのこと。

わざわざ来てくれたので、トラベルの時間は払うよとオファーしましたが、彼は、このアパートに親戚がいるからよく来るし、今回はお金取らないよと明るく言ってくれました。

アメリカでこういう優しさは、一人だと特にグッと来ます。ロシア系の移民がこのアパート多くて、いつもフレンドリーではなくてロシア語話していてあまりいい感じは持っていませんでしたが、彼に出会って、ロシア系の皆さんへの気持ちもかなり変わりました。

ビジネスで高評価を得るってこういうことなんだよなあと思います。彼は、グーグルでもYelpでも満点評価でした。もう鍵は無くしたくないと心に誓いましたが、万が一次回があったら必ず彼に連絡します。カードももらいましたので、これも無くさないように大事にしたいと思います。

今回の教訓で、早速家の鍵と車の鍵はわけ、犬の散歩時は車の鍵は持たないようにします。そしてそれぞれの鍵に電話番号の札をつけました。あとはアマゾンでカスタマイズのタグを注文したいと思います。油断は禁物。一人暮らしだし、こういう失敗は2度としないように気をつけたいと思います。


鍵はこのブラ君の散歩中に無くしたと思われます。

この自然な散歩道はうちのアパートと隣のコンド共有の私有地です。




コメント

このブログの人気の投稿

いえない傷

頑張って貯金する意味

アメリカあるある