胸騒ぎ
前回書きましたが、今、息子が日本にいます。彼自身が決めて、自分は日本がいいと決めたこと。そこまで大人になってくれたことには感謝しかありません。
一つ気がかりと言えば、うちの家族です。
ここでは何度か書いていますが、私が日本を離れ、アメリカにいても親は会いにきたこともなく、私も離婚後はほとんど日本へ行かず、結局コロナになってしまい、一昨年帰るまで、12年日本には帰っていなかったのは、大きな理由があります。
それは両親のこと。
今も元気で、それは感謝ですが、どうとっても、優しい親では決してありません。お金は持っている親なので、私たち姉妹をしっかり育ててくれて、大学も留学もさせてもらい、金銭面では本当に感謝です。ただ、愛情というか、普通の親子関係では決してなく、今でも会いに行って、短時間ならオッケーですが、滞在中に何度もあったり、一緒にご飯食べたりはほとんどないです。会った後も、必ず嫌味が出てくるので、できる限り会わない。のが精神的に一番と思っています。
私は大人なので、もう平気ですが、息子にはかなりきついようです。
今回、日本に行って、親を無視するわけにはいかないので、息子が行くことは連絡してあります。これは、うちの親はプライドが高いので、孫が東京のそこそこの大学に入ったことは素直に喜んでいますが、サポートする気は一切ありません。そこは私はわかっているので、初めから息子には期待するなと何度も言っていたのに、息子は孫だから可愛いと思ってもらえると思ったのか、私の話は聞いていませんでした。
結局、私の忠告を無視して会いに言って、かなりがっかりしていました。
今後は、必ず他の従姉妹と一緒に行くこと、なるべく頻繁には会わないこと、こちらの期待は必ず裏切られるので、私の親には絶対に期待しないことを改めて言いました。
80歳を過ぎた老齢の両親に対して、こうした厳しい言葉を並べるのも気が引けますが、息子は私以上に繊細で、傷つきやすいので、今のうちに言っておかないと、また同じことが起こります。
幸い、大学の入学式には、父は行きます。それは息子のためというより、自分の母校だから、孫が入ったと、大学関係者の知り合いに自慢できるからだけです。父は、今もその大学で役職についています。
息子には本当にかわいそうですが、80代の親を今更責めるつもりもなく、来年私がまた行って、息子のサポートをできるだけしてあげたいと思います。
まだ若いし、私の家族のこのゴタゴタぶり以外は、日本の生活は全て楽しいようなので、家族に頼らず、しっかり頑張って欲しいと思うしかありません。
息子の話を聞いていて、久しぶりに、私自身がここまで親のことで苦しんできたことも散々蘇ってきて、私もちょっと辛いです。
癒しはこの子だけ。W君、本当に可愛いです。
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